昨日、日蓮宗大荒行堂に入られている石上誕良上人の面会に行ってまいりました。
暖かい日となってほしいと願う心とは裏腹に出立時の静岡の空は曇天でした。
無事に今年も面会ができることとなり安堵したものの、感染予防のためにビニールシートが施されていました。
日常では当たり前となった光景ですが、久々にお側で過ごせると胸を躍らせていた私にとってはとても大きな隔たりに感じてしまいました。
誕良上人は丸みがかったお顔が少し痩せたように見えましたが、大きなお声でお題目三唱をしてくださり、不安がる私に「なんのこれしき、大したことでは」と笑顔を返してくださいました。
誕良上人にとっては覚悟も経験も持って自ら望んで入られた荒行堂でなので「大したことでは」とはおっしゃいますが、当然のことながら大したことです。誰でもできることではありません。
もちろん日頃も自坊で修行はしていらっしゃいますが、同じ真理を求めて精進するとしても日常では体験し得ない環境下で追究することでより精神が研ぎ澄まされ新たな気づきがきっとあるのだろう、と私なりに想像しております。
もう少しで50日になります。
たくさんの方々に支えられて、応援していただき、ご迷惑をかけながらも、御仏に許された「かけがえのない100日間」を悔いのないようお過ごし頂けたら嬉しいです。
帰る頃には、誕良上人のいる千葉中山は暖かく柔らかな日差しが少し差し込んで、私は心安らかに帰宅することができました。
石上誕良 内